Kiaisoftとハノイ工科大学(HUST):AI分野における研究・人材育成連携を推進

HA 2025/10/10

Kiaisoftは、ベトナムを代表する理工系大学であるハノイ工科大学(HUST)との連携を強化し、AI分野における研究開発および高度IT人材育成に取り組んでいます。

これまで両者は、学生向け技術セミナーやインターンシップ、産学交流イベントなどを通じて継続的な協力関係を築いてきました。今後はさらに連携を深化させ、AI研究・PoC開発・実用化プロジェクトなど、より実践的な取り組みを推進していく方針です。


1. ハノイ工科大学との連携基盤 

1956年創立のハノイ工科大学(HUST)は、ベトナム国内でトップの理工系大学として知られており、多くの優秀なエンジニアや研究者を輩出してきました。特に情報通信技術学院(SoICT)は、AI・ソフトウェア工学分野において高い評価を受けています。

一方、Kiaisoftは2019年設立以来、日本市場向けにソフトウェア開発、DX支援、AIソリューション提供を行ってきました。品質やコミュニケーションが重視される日本市場において、着実に実績を積み重ねています。

これまでの主な連携活動:

  • SoICT Innovation Dayへの協賛・参加
  • SoICT Graduation Dayへの協力
  • 学生向け企業講義・技術共有セッション
  • HUST学生向けAIインターンシッププログラムの実施

これらの活動を通じて、大学と企業をつなぐ継続的な協力基盤を構築してきました。

 

SoICT Innovation Day 2026にて、ハノイ工科大学情報通信技術学院(SoICT)副学長より、Kiaisoftの積極的な貢献に対し感謝状が授与された。

 

Kiaisoft代表取締役 チャン・ゴック・ジエンが、SOICT新入生約1,000名を対象に、報連相や最新技術トレンドに関する企業講義を実施 。

 

Kiaisoft代表者が、HUST学生および芝浦工業大学(SIT)からの交換留学生に向け、実践プロジェクトにおけるAI活用について講演を実施 。 

 

ハノイ工科大学学生向けAIインターンシッププログラム開講式。

 

2. HUST出身人材ネットワークの強み

KiaisoftとHUSTの連携を支える大きな特徴の一つが、人材面での強いつながりです。

Kiaisoftの経営陣・マネジメントメンバーの多くはHUST出身であり、日本にて修士・博士課程を修了しています。日本企業文化や品質基準への理解を持ちながら、技術・マネジメントの両面からプロジェクトを推進しています。

また、社内にはHUST卒業生が多数在籍しており、共通した技術基盤を活かしながら、教育・研究・実開発を有機的につなぐ環境が形成されています。

この人的ネットワークは、単なる採用連携にとどまらず、長期的かつ実践的な産学協力を支える重要な基盤となっています。

 

Kiaisoft経営陣およびマネジメントチーム。

 

3. AI研究・実践教育をさらに強化 

KiaisoftとHUSTは現在、より実践的なAI研究および共同開発プロジェクトに注力しています。

単なる研究活動にとどまらず、実際のビジネス課題解決につながるAI開発を重視しており、学生が実務に近い環境の中で、研究から実装まで幅広く経験できる体制を整えています。 

Kiaisoftではこれまで、日本企業向けにさまざまなAIソリューションを開発・提供してきました。

主なAIプロジェクト例

AI音声予約対応システム

STT・LLM・TTS技術を活用し、予約受付・変更・キャンセル対応を自動化するAI電話エージェントを開発。予約管理システムとのリアルタイム連携により、業務効率化と対応品質向上を実現しました。

AI求人マッチングシステム

履歴書や希望条件をAIが解析し、求職者に適した求人情報を自動提案するシステムを開発。対話型AIを活用することで、マッチング精度向上を支援しています。

AI旅行プランニングシステム

ユーザーの予算・嗜好・移動条件などを分析し、最適な旅行プランを生成するAIシステムを開発。マルチエージェント技術やルーティング最適化アルゴリズムを活用しています。

AI UI自動設計システム

既存UIや画面要件をもとに、新しい画面デザインを自動生成するAIシステムを開発。生成AIとマルチモーダルLLMを活用し、設計工数削減と開発効率向上を実現しました。

AI分野における本連携プログラムでは、HUSTの学生がKiaisoftとともに、実際のAIプロジェクトの研究・開発に参加できる機会を提供しています。 

現在、以下のようなテーマに取り組んでいます。

  • AI求人マッチング
  • RAG文書対話AI
  • AIアバター音声対話
  • 法律対話AI

学生はこれらの実プロジェクトへ参加し、研究だけでなく、設計・開発・評価まで幅広い経験を積むことができます。

また、本取り組みには、Kiaisoft BODメンバーであり、東京都立大学准教授のリー・トゥアン・ナム氏が技術アドバイザーとして参画しています。

リー・トゥアン・ナム氏は、AI・コンピュータビジョン・文書解析分野において豊富な研究実績を有しており、VQAonBD2023 Runner-up(ICDAR2023)をはじめ、複数の国際学会・研究機関において受賞歴を有しています。

学術研究と実践開発の両面に精通した立場から、実社会ニーズと先端技術を結びつける研究指導を行っています。

リー・トゥアン・ナム氏の詳細プロフィールはこちら: https://researchmap.jp/namly

 

Kiaisoft代表取締役が、研究協力強化に関する方向性を協議するため、ハノイ工科大学学長との記念撮影を実施。

 

情報通信技術学院(SoICT) の代表団 がKiaisoftを訪問し、今後の協力機会拡大について意見交換を行った。

 

4. 今後の展望

イノベーション創出の重要性が高まる中、企業と大学の連携は、次世代IT人材の育成や先端技術の発展を支える重要な取り組みとなっています。

Kiaisoftとハノイ工科大学の協力は、ベトナムにおけるIT人材育成の強化に貢献するとともに、日本企業との長期的な技術パートナーシップ構築にもつながることが期待されています。 

今後も両者は、AIを中心とした先端技術分野において、持続的かつ実践的な価値創出を目指し、長期的な連携を推進してまいります。