2023/07/17 - Admin
ベトナムの教育は世界トップクラス、英経済誌が評価
英国の経済誌「エコノミスト(The Economist)」は最近掲載した記事によると、ベトナムの教育は世界トップクラスであることがわかります。

 ベトナムの1人当たり国内総生産(GDP)は3760USD(約54万4000円)で、近隣のマレーシアやタイより低いが、多くの子どもが世界で最も優れた教育システムの1つで学んでいると伝えている。世界銀行(WB)の最新データによると、学業成績の総合点でベトナムの生徒はマレーシアやタイだけでなく、ベトナムより6倍以上裕福な英国やカナダの生徒も上回っている。

 スウェーデンのストックホルム商科大学のアビジェート・シン(Abhijeet Singh)准教授による2020年の研究では、エチオピア、ペルー、インド、ベトナムの4か国の生徒を対象に同一テストを行った結果、ベトナムの教育効果が最も高いことが分かったとしている。特に5~8歳の児童で差が顕著だったという。

 

[出典: https://www.viet-jo.com/m/news/social/230704075219.html

 

ベトナムのIT人材がハイレベルな理由

 

1.国策としてのIT教育

 ベトナムでは政府がICT教育を推進していて、2030年にはITエンジニアを含めた150万人のIT人材輩出を目指しています。

STEM教育という科学、技術、工学、数学に力を入れた教育を進めていて、中学校からコーディングやIT科目を学びます。

 また、ベトナムのトップ大学であるハノイ工科大にはHEDSPIというIT学部で日本語を勉強するコースがあります。1〜3年次は日本語を勉強してN3取得を目指します。4、5年次は日本語でITを勉強します。日本語でIT日本語を教えるのは日本人エンジニアが教師をします。

本コースは、日本語および実践的で高度なIT教育を実施し、日本国内における産業界のニーズに合った人材を輩出することができています。毎年、約50〜70人の新卒エンジニアが日系企業に採用されたという素晴らしい実績があります。


 

2.ベトナム人は勉強量が多い

 日本のIT人材は学習時間が各国に比べ最も低くなっている一方、インドやベトナムが他国よりも長く学習時間を確保しています。

 


 

Kiaisoft社内での教育取り組みについて

 

Kiaisoftの創業者は以前、HEDSPIプログラムに在籍していたので、日本の人材育成の方針を浸透させています。その方針が社員の間に広がっていて、定期的な勉強会が行われています。例を挙げると、開発者の専門スキルを上げる工夫として、毎週、技術セミナーを開催しています。そして、ITコミュニケーター、BrSE、テスターの日本語を磨けるよう、日本語セミナーも月ごとに行われています。

他には、インターン生の育成のため、Kiaisoftの自社独自の新人向けの研修プログラムもあります。インターン生が得た知識を早々に仕事に生かして、インターン生の90%がKiaisoft正社員になりました。