2023/08/28 - H_XQ
【2023年度】オフショア開発の最新動向

本記事では、2023年度にオフショア開発の最新動向について解説します。

2021年から新型コロナウイルスの影響で、リモート勤務が多くなり、オフショア開発を活用するシステム開発が進んでいる状況です。


 

  1. オフショア開発とは?

    オフショア開発とは、人件費の安い海外の企業で行なうシステム開発のことです。業務系システムの開発・保守をはじめ、

    Webサービスやスマートフォンアプリの開発、最先端技術の研究開発などを海外の優秀なエンジニアに委託し、プロジェクトの達成を目指します。"

    "インドや中国などのオフショア先進国から始まり、近年はベトナム、フィリピン、ミャンマーなどのオフショア新興国も委託先として選ばれるようになりました。

    これらの新興国は総合的にコストパフォーマンスが高く、技術力のあるエンジニアを比較的安価で確保できることから、オフショア開発を検討する企業が増加しています。
     

  2. 近年のオフショア開発ブームの理由

    2.1. コスト削減

    一番多い理由は、開発コストの削減です。国内の人件費は年々高騰する傾向にあり、協力会社(外注)を使ったコストの削減策にも限界があるため、人件費の安いオフショアを検討しはじめました。日本でIT人材を一人雇うと平均で年収598万円かかるのに対して、タイでIT人材を一人雇うと平均年収は195万円で済みます。人件費のみを考えれば、年間300万円以上のコスト削減が期待できることが分かるでしょう。

    2.2. 国内のリソース不足  

    日本の労働人口は年々減少傾向にあります。これは日本の人口自体が減少していること、高齢化社会が進んでいることが大きく影響しています。国内では優秀な技術者を確保することも難しくなっており、この先も改善する目処が立っていません。そこで、いわゆる人口ボーナスによって労働力が豊富となっている海外に人材を求めるようになってきています。

    2.3. グローバル化の急速的なスピード

    インターネット技術の発展により、海外に仕事を委託するハードルは年々下がってきています。Web会議システムやチャットツールを使えば、離れた場所でもコミュニケーションをとれるため、わざわざ現地に出張する必要性は低くなりました。

    そして、従来は海外進出に多額の投資が必要でしたが、近年では大企業のみならず中小企業の海外進出も実現可能となっています。
     

  3. ベトナムオフショア開発が人気の理由

    以前、日本企業のオフショア開発の主な目的地は中国でした。しかしながら、ここ数年、多くの企業は海外プロジェクトに対してベトナムを選択しています。

    「オフショア開発白書2022年版」(株式会社RESORZ発行)の国別ランキングによると、新規オフショア案件で約半数が「ベトナム」を選択したという結果が出ています。(指定なしを除く)。オフショア開発国ランキングでベトナムが第1位

    日本は、ベトナムをオフショア開発のパートナーとして選ぶ多くの理由があります。主な理由は次のとおりです。
           3.1 安い労働力と専門的な資格を持っています。ベトナムは豊富な労働力を持ち、競争力のある賃金水準であり、さらに情報技術およびソフトウェア分野で専門知識が日々向上しています。これにより、日本は製品およびITサービスの開発コストを節約できます。
           3.2 若い労働力と技術への情熱を持っています。ベトナムは多くの若者を抱えており、特に情報技術分野で若者が活躍しています。これらの若者たちは技術への情熱を持ち、学習意欲や改善意欲が高く、技術プロジェクトの開発に有利な環境を提供しています。
           3.3 政策支援と税制上の優遇措置があります。ベトナム政府は、同国への投資を支援する政策や税制優遇を定期的に提供しています。これには輸入関税の免除、法人所得税の減免などが含まれ、これらの利点は日本企業にとって魅力的な要因となっています。
           3.4 戦略的な地理的位置と利便なタイムゾーンです。ベトナムは戦略的な地理的位置にあり、中国、インド、東南アジアなどの大きな市場に近接しています。これにより、日本企業は重要な消費市場へのアクセスが容易であり、また利便なタイムゾーンも活用できます。
           3.5 安定したビジネス環境と経済的条件です。ベトナムは東南アジア地域でビジネスに適した安定した環境を提供しており、日本企業にとってITプロジェクトの展開がスムーズに行える環境を提供しています。
           3.6 地域レベルおよび国際レベルで協力が行われています。日本とベトナムの情報技術分野での協力は、地域および国際レベルでの協力を促進する可能性があります。これにより、両国は相互の利点を最大限に活用し、持続可能な発展を達成することができるでしょう。

    これらの要因により、ベトナムは情報技術分野でのオフショアプロジェクトにおいて、日本にとって魅力的で一般的な選択肢となっています。
     

  4. ベトナムにおけるおすすめのオフショア開発会社9選

    オフショア開発にはノウハウが必要です。今のうちに信頼できる開発パートナーに出会っておかれることを強くおすすめします。ぜひご参照ください。

    https://kiaisoft.com/blog/top-vietnamese-offshore-companies-in-vietnam

     

  5. まとめ

    ビジネスのグローバル化に伴い、オフショア開発は世界的に需要が高まっています。特に、IT人材不足と人件費の高騰に直面する日本にとって、オフショア開発は現実的な選択肢です。

    ベトナムは上述したとおり、低価格で高品質な業務を依頼でき、親日なのでおすすめです。現在では、IT企業だけでなく、非IT企業もベトナムでのオフショア開発を利用する傾向にあります。また、近年ではAIをはじめ先端技術に関する開発案件も増えています。

    これらの傾向は今後も当面続いていくでしょう。ベトナムのオフショア開発にご興味のある方は、KIAISOFTまでご相談・ヒアリングから始めてみてはいかがでしょうか。「おもてなし」と「こだわり」の心を持って日本水準のサービスを提供しています。費用、エンジニアの質、開発のご相談など、ぜひお気軽にお問い合わせください。